旗揚げの準備はできている
北海道新幹線の夢。 ぼくは新幹線に乗った。列車は北へ向かっていて、窓の外は陽光に照らされて明るかった。 「雲一つなく晴れている」と乗客の誰かがいった。と、車内アナウンスがあって、こういうのだ。 「今日は記念すべき日です。さて、何の記念日でしょうか? 窓の外にヒントがあります」 それでみんなは窓の外を見た。 「北海道新幹線が初めて走る日か?すると今、乗っている列車がそれなのか?」と思った。と、その時、一瞬ではあったが窓の外にポールが立っているのが見えた。 |
「あっポールだ」とぼくはいった。 後ろの席にいた女性も声をあげた。 「ポールね。あれがヒントかしら?」 ポールは旗を揚げするための竿である。二本目のポールが飛び去っていくのが見えた。しかしポールに旗はなかった。 [旗上げの準備はできているのね?]という声が聞こえた。 そこで夢から覚めた。その日は作品紹介をするためのブログを立ち上げる日でもあったのだ。その意味を考えて、地母神ガイアに感謝した。 「教えてくれてありがとう」と。 2016年3月25日 東 峰夫 |